確定申告に慣れていない人は確定申告の期限直前になって混乱し、多くの時間や労力を消費してしまう。しかし、収入と支出をまとめて管理すると楽になる。確定申告は単に個人の収入と事業による支出の申告だからだ。
もちろん、まとめられることには限りがある。それでも確定申告を楽に行いたい人は
1.収入が振り込まれる銀行口座(もしくはプライベートで使う銀行口座)を1つに(統一)する
2.経費を使う銀行口座、カードを1つに(統一)する
この2つを徹底することから始めてみよう。
これらを更にわかりやすくまとめる方法として楽天銀行での口座開設と楽天カード(楽天デビットカード)がある。
収入と支出の流れをわかりやすくするだけでも手間はかなり省けるし、後から見直す際にも楽になる。
2019年度はこれから始まる。来年の確定申告を楽にするためにも、今からきちんと分類を行い、対策を始めてみよう。
この記事では確定申告を楽にするための施策として
▶ 収入及び支出の管理方法
から
▶ お金の流れを楽天銀行へまとめるべき理由
までを詳しく紹介していきたいと思う。
収入をわかりやすくまとめる
まず収入の振込先が多数あると、後からのチェックが面倒になる。従って、事業による収入については「専用」振込先銀行口座を作るべきだ。収入を1つの銀行口座にまとめると、確定申告時に収入を見直すことも非常に楽になる。
収入をまとめる銀行については特に差異はない。都市部なら大手都市銀行やネット銀行で良いだろう。ただ、支出も一緒に管理することを考えると、楽天銀行に口座を開設しておいた方が良いだろう。詳しい理由は下記「支出の分類」でも詳しく説明する。
確かに、収入によっては特定の銀行口座しか振込先として指定できない場合もある。こうした場合は事業による入金「以外」を1つにまとめれば良い。例えば、プライベートで使う銀行口座を1つに絞るといった方法である。個人の確定申告で面倒になるのはプライベートでの入金(事業以外の入金)と事業による収入が一緒になってしまうことである。
入金口座はできる限り統一して、無理なら複数でも良い。ただ、事業とプライベートで使うお金が混ざることは避けた方が良いだろう。
加えて、収入だけでなく、支出についても銀行口座、カードは分けるべきだ。
支出の分類
収入と同様に、事業による支出と経費にできないプライベート支出をごっちゃにして管理すると、後からチェックするのが面倒になる。従って、事業による支出についてもできる限り1つの銀行口座にまとめるべきだ。
支払うべき税金は確定申告時にはだいたい計算することができる。1年分の税金を支払うための専用口座も1つ用意しておき、予めお金を入れておくと後々支払に困ることもないだろう。注意点として、税金の引き落としに対応している銀行が限られている点がある。こういった引き落としのために大手都市銀行の口座も用意しておくと便利だ。
現金による振込や引き落としで経費や税金を支払う場合はもちろん、クレジットカードやデビットカードでも1つの銀行口座を引き落とし口座に指定するようにしよう。
管理が楽になるので経費の決済にはなるべくクレジットカードやデビットカードを使った方が良い。
クレジットカードを1つしか作っていない人は経費決済用のクレジットカードと日常(生活費)決済用のクレジットカードとして2つは作るべきだ。
クレジットカードも最初はごちゃまぜに使ってしまったり、間違えて使うこともあると思う。交際費になりそうな外食などでの消費は確かに管理しづらいので、こうしたまた、「経費にできるかわからない支出」用のカードも別で用意しておいておこう。その場合、一度は経費として決済しておき、のちのち専門家に意見を伺うなどして、分類すれば良い。
個人的には楽天カードを事業用の決済手段として使い、楽天銀行を引き落とし口座にしていしている。
事業用のカードは基本的に持ち歩かないようにしている。プライベート用の決済手段としてはkyashを使っており、こちらを持ち歩いている。kyashも審査のいらないデビットカードであり、還元率も2%ある。
これらカードについても慣れれば1年に渡ってきっちりと分けて使うことが出来るようになるはずだ。
支出では楽天銀行のデビットカードを使うべき理由
クレジットカードの審査に通らないという人は無審査で作れるデビットカードを作れば良い。デビットカードでは楽天銀行のデビットカードがおすすめである。
楽天銀行ではATMカードをデビットカードとして使うことができる。口座開設と同時にデビットカードを作ることも可能だ。支出も即時に反映されるため記帳の際も楽である。
決済用のクレジットカードを持っていない人は2018年度から楽天銀行を使うと良いだろう。
また、楽天のVISA及びJCBデビットカードは還元率が1%もある。高額になりがちな事業用の決済手段としても最適だろう。
もちろん、還元されたポイント分は収入として申告しなければならない。こちらは楽天のポイント履歴で管理できるのでわかりやすいかと思う。また、海外ではJCBが使えないことも多い。海外での決済が多い人はJCBよりもVISAブランドで作るべきだ。
お金の流れを楽天銀行へまとめるべき理由
控除や経費の計上には確定申告が必要になる。サラリーマンの中には確定申告を一度もやったことがない人も多いだろう。確定申告も最初は面倒に感じることが多い。ただ、お金の流れ、特に事業におけるお金の流れを簡単に把握できるようにさえしておけば難しくはないはずだ。
お金の流れを簡単に把握する手段として楽天銀行はかなりおすすめである。なぜなら、上で紹介したように、クレジットカードの引き落とし口座だったり、還元率の高いデビットカードの作成ができるからである。
日本における収入の振込先及び決済の手段、カードの引き落とし口座として楽天銀行は持っておくべきだ。
楽天でクレジットカードや銀行口座を作成する利点としてはそのまま投資に使える上、楽天市場の消費における還元率が高まるという点も大きい。
ちなみに、収入、経費の記帳には、オンラインで利用できるものが分類も楽なのでおすすめである。「かんたん取引入力」が出来るやよいの青色申告は初心者にも使いやすいかと思う。初年度は0円で使うことが出来る。
記帳は1ヶ月ごとにまとめて行えば良いだろう。
払うべき税金を減らすための対策としては下記記事を参考に。