貯金を増やすには、収入を増やすのが最も確実で手っ取り早い。
収入が増えない中で更なる貯金を考えると、やはり消費を抑える「節約」をしなければならない。
そこでこの記事では、消費を抑える節約で貯金を貯めたい人に向け
▶ 具体的な節約の方法
から、
▶ 節約を実現する上で必要な考え方
まで詳しく述べていきたいと思う。
消費を抑える必要がない前回の方法とも併用可能であり、2つの方法を組み合わせればさらに貯金額を増やす事が可能だ。
具体的な節約の方法
稼ぎが良い人でも貯金の無い人はいるし、逆に稼ぎが少なくても貯金の多い人はいる。貯金がある人と無い人を見た時、それが単純に収入の差ではない事はほとんどの人は知っているだろう。
この違いが生まれる原因を「浪費家」という表面上の言葉で終わらせるのではなく、もう少し深く原因を掘り下げてみる。そうすると、やはり見栄を張るのと浪費は切り離せないと結論付けられる。見栄を張りたいという理由で支出を抑えられないなら、最低限見えない部分で収入を増やす努力をしなければならない。
現状必須なものは維持しつつ、収入以上に出費があると思う部分は収入相当に落とす必要がある。特に継続でかかってくる固定費については見直さなければならない。
普段の生活のあらゆる部分でこうした節約しなければならない点が出てくる。まずは毎月必ず出費する「固定費」
1.家賃
2.携帯料金
3.電気代
4.国民健康保険料
の部分から考えていきたいと思う。
家賃
まず、自分が理解出来ないのは、貯金をしたいと言いつつ、収入に見合っていない家に住んでいるという点だ。家賃は収入の3分の1が目安とされている。しかし、自分は3分の1も払ったことはない。サラリーマン時代でも4分の1以下、今に限れば前月比で50分の1以下である。
正直東京と東京近郊の都市でなければ月2万円で風呂トイレ付きのアパートはいくらでもある。以前のニュースでも以下の様な記事があった。
いまや主要な大都市の多くで、ワンルームの最安家賃が1万円台に突入する異常事態が起きている。1万円台物件の件数をみてみると、札幌市194件、福岡市75件、広島市44件、名古屋市23件、東京都下3件と続く。
意外にも1万円台物件が最も多くヒットしたのは大阪市で、なんと24区計599件。木造のぼろアパートをイメージするかもしれないが、これらはすべて「マンション/駅徒歩15以内/10平方メートル以上」の条件で出てきたものである。
http://news.livedoor.com/article/detail/9093304/
自分も日本滞在時に住んでいる家は大阪府内にある。地方に行けば築10年以内で家賃月2万円台の家はいくらでもある。本気で貯金を考えている男性なら、家賃は月2万円を基準とすべきだろう。
もちろん、通っている職場があるなら、そこに近いほうが良い。通勤はお金だけでなく、時間も消費することになるからだ。
女性の場合、安すぎる物件は気がひけるかと思う。本当に貯金を貯めたいなら実家だったり知り合いとのシェアを検討してみよう。
携帯料金
携帯料金に関しては、大手キャリアから通信回線を借りて、自社ブランドでサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)が認められた事により、携帯の利用料金は大幅に抑えることが出来るようになった。
MVNOへ変えることで、ほとんどの人が月5000円以上の節約が可能である。節約を考えている人でMVNOにしていない人はすぐにでも変えるべきだ。
いくつかおすすめのMVNOがあるが、自分のおすすめはこのMVNOである。実際に評判も良いし、今の090、080の携帯番号そのままに移行できる。
自分は楽天モバイルにしてから月1500円程度にまで携帯料金を落とせた。 携帯料金を見直し、支出を抑えたいと考えている人はMVNOへの移行をすぐにでも検討すべきだろう。
電気料金
電気料金も電力の自由化によって事業者を選べるようになった。この中には基本料金が無料の事業者もあり、電気を殆ど使わない人、たくさん使う人ほど安くなっている。
電気料金は事業者の変更により、節約せずとも下げられる。また、事業者の変更も簡単である。電気料金を本気で下げたいと思っている人は下記記事も参考に。
国民健康保険料
節約家が引っ越しの際に検討すべき事項として、国民健康保険料(税)率というものもある。これは年収数百万円のフリーター、自営業者は引っ越す前に念頭に入れなければならない事項である。
収入額や家族構成によって、計算は異なるので一概には言えない。しかし、市町村での違いで支払額が年数十万円違うこともざらにある。
少し古いランキングになるが、毎日新聞で国民健康保険料が高額な市町村ランキングというものがあり、これがひとつの目安になると思う。
国保保険料が高額な市町村ランキング
1 寝屋川市 (大阪) 504,030
2 喜茂別町 (北海道) 502,500
3 矢部村 (福岡) 490,800
4 風間浦村 (青森) 483,860
5 別府市 (大分) 483,400
6 守口市 (大阪) 482,010
7 福島町 (北海道) 479,100
8 宮古島市 (沖縄) 478,300
9 栗山町 (北海道) 469,700
10 湯浅町 (和歌山) 466,400
保険料が高額な市町村 mainichi.jp/select/wadai/news/20090621ddm010010014000c.html
国保保険料が低額な市町村ランキング
1 青ケ島村(東京) 139,900
2 下条村 (長野) 178,975
3 三宅村 (東京) 186,500
4 根羽村 (長野) 187,300
5 御蔵島村(東京) 188,442
6 檜原村 (東京) 193,600
7 檜枝岐村(福島) 194,900
8 新島村 (東京) 195,400
9 国立市 (東京) 200,100
10 美里町 (埼玉) 201,440
保険料が低額な市町村 mainichi.jp/select/wadai/news/20090621ddm010010014000c.html
上記のランキングはリンク先のURLが切れているため、どのぐらいの年収を基準にしているかわからない。ただ、大体年収500万円ぐらいかと予想できる。
13万9900~50万4030円までと、市町村によって一番差があるところでは35万円以上の差が付いている。大阪は全国的にも高い市町村が多い。
年36万円安くなると考えると、月3万円の節約ができる。決して馬鹿にならない額である。引っ越す前に引越し先の市町村ではいくらになるか予め伺い、収入額や家族構成等で計算し比較すると良いだろう。
ちなみに、国民健康保険料については年収が800万円以上になると満額になり、どの市町村に住んでも違いはなくなる。この点では節約できなくなるので注意しよう。
節約を実現する上で必要な考え方
親の手伝いをするタイの子供
結局貯金というのは、個人の収入や消費が大きく影響する。特に、収入が変わらなければ、貯金できる額も変わらないという人が多い。この時、貯金額を増やすために、必要になるのが「考え方の変化」である。
大事なのは費用の面だけでなく、労力的な部分でもコストパフォーマンスを考えて消費するということだ。例えば、ネットで買えるものはネットで購入するようにする。多少保存がきくお米や飲み物などは労力的な部分でもネットで購入した方が良いだろう。
銀行へ行く時間も無駄なので、振込なども、なるべくネットバンキングで済ますようにしよう。ITの技術で効率化が進められる部分も多い。
貧乏から脱出するためのコストパフォーマンスの高め方については下記記事を参考に。
今回は毎月の出費となる固定費を抑える方法や考え方を紹介をした。賢い貯金方法はいろいろあれど、お金を貯めるポイントは収入と支出の管理、見栄を含む自分自身の戦いになる。本気で節約すれば月10万円での生活も可能な日本においては、結局これにかかっていると言えるだろう。
「節約をせずに」貯金する方法については下記記事を参考に。
上記方法を導入した場合、新たに貯金出来る額は消費量によって大きく違いが出るだろう。それでも、現在プラスマイナスゼロという人が上記手段を用いれば、少なくとも月数万円の貯金は可能となる。